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Learn Japanese Through The Tale of Genji (N5+):源氏物語7 紅葉賀/#7 A Celebration in Autumn Leaves
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Learn Japanese Through Story - Learn Japanese Through The Tale of Genji (N5+):源氏物語7 紅葉賀/#7 A Celebration in Autumn Leaves

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【主人公】光源氏(ひかる げんじ):帝と薄幸の更衣との間に生まれた皇子。絶世の美男子。 [protagonist] Genji; a prince born to an emperor and an unfortunate wife, the most beautiful man of all time Playlist: https://youtube.com/playlist?list=PLJov1NnDE_N8SsW5UKTXZUbll1QNLvsUU スクリプトー----------------------- 院の祝賀は10月だった。その日は歌や踊り、楽器が特別上手な人達が参加するから、みんな見たかった。しかし院の祝賀だから後宮の人たちは見ることができない。天皇は最愛の妻、藤壺に見せたかった。それでそのリハーサルを宮中で行った。源氏は青海波を踊った。その素晴らしさに天皇は涙をこぼした。他の貴族たちもみんな感動した。源氏を憎く思っている皇太子の母は、「美しすぎて気味が悪い」と言った。藤壺は、自分のお腹の子が源氏との不義の子だと思うと、素直に感動することができなかった。 その夜、天皇は藤壺を部屋に呼んだ。 「源氏の青海波が一番良かったね。あなたはどう思った?」と天皇は聞いた。藤壺は「私もそう思いました」と言うだけだった。 次の朝、源氏は藤壺に手紙を書いた。 「私の踊りはどうでしたか。あなたが見ているから、心が乱れてしまいました」 藤壺は無視することができなかった。「唐の踊りには感動しました。ただの観客として」とだけ書いて送った。源氏は、久しぶりに藤壺から返事をもらったから、とても喜んだ。開いたり閉じたりして、何回も見た。 院の祝賀はリハーサルも素晴らしかったが、10月の本番はもっと良かった。美しい紅葉の中で、歌や演奏、踊りが行われた。夕方の赤い光の中で源氏が踊っているとき、少しだけ雨が降った。みんな、神々も感動して涙をこぼしたと思った。 数日後、藤壺は出産のために実家へ帰った。源氏は何度も会いに行ったが、今度は命婦も手引きしなかった。出産予定は12月だった。しかし年末になっても赤ちゃんは生まれなかった。 年が明けた。源氏が新年の挨拶に行く人は多くない。皇太子に挨拶した後、藤壺の家へ行った。去年よりさらに美しくなった源氏を御簾越しに見て、藤壺は複雑な気持ちになった。 1月が過ぎても、まだ赤ちゃんは生まれなかった。みんな、何か問題があるのだと思った。物の怪が出産の邪魔をしているという噂もあった。藤壺の体調も良くなかった。源氏は心配して、寺や神社に通って祈った。 2月中旬、ようやく藤壺は赤ちゃんを生んだ。皇太子の母に負けたくなかったから頑張った。しかし赤ちゃんは、源氏に似すぎていた。この子を見たら、みんなすぐに自分と源氏の不義に気が付いてしまう。そう思うと藤壺は絶望した。 4月に藤壺は若宮を連れて宮中に戻った。天皇は赤ちゃんを見て、源氏によく似ていると思った。 しかし、他の赤ちゃんをよく見たことが無かったから、「きっと源氏に似た美男子になる」と喜んだ。自分で抱いて源氏に見せに来た。その時は、源氏も自分の顔色が変わる気がした。それを見ていた藤壺も、冷や汗を流した。 源氏は若宮を見て、貴いと思った。愛らしく笑うこの顔が、自分によく似ているとみんなが言うのが嬉しい。しかしそれは自分が父親として若宮を見ているからだと気が付くと、なんだか急に恐ろしくなった。源氏はその日早退した。 左大臣の屋敷へ行かなければならなかったが、その前に若紫に逢いたかった。二条の屋敷へ戻って、西の部屋へ行くと、少女は横になっていた。源氏は琴を持ってきて、少女の前に置いた。難しい曲を笛で演奏すると、少女はすぐにそれに合わせて上手に弾いた。それから、一緒に人形遊びもした。 だんだん外が暗くなった。左大臣の屋敷へ行く用意を頼んでいた従者たちが来て、部屋の外から「もうすぐ雨が降ります」と言った。若紫は手を止めて、悲しい顔でうつむいた。 「寂しいの?」と源氏が聞くと、「うん」と少女はうなずいた。 「そうだね、私も寂しいよ。でも、大人は色々複雑でね。私が会いに行かなかったら、意地悪をする人が多いから、私は出かけなければならないんだよ。私はあなたと将来もずっと一緒にいたい。だから今は、恨みを買わないように、色々な人に会いに行かなければならないんだ」 源氏は説得したが、若紫は黙って源氏の膝を抱いて寝てしまった。源氏は、こんなに可愛い少女を残して出かけることはできないと思った。「わかったよ、今日は出かけない」と源氏は言った。それを聞いて、従者たちはどこかへ行った。しばらくして、侍女が晩御飯を持ってきた。 源氏は少女を起こして、一緒に晩御飯を食べた。若紫はあまり食べなかった。 「本当にどこへも行かない? じゃあ、もう寝てください。私が寝た後で出掛けないでね」 源氏は笑った。若紫は、本当に愛らしい。 こんなふうに、源氏は出掛けると言って出掛けないことが多かった。従者の中には、それを左大臣の屋敷に伝える者もいた。源氏は若紫のことを秘密にしていたが、いろいろな噂が左大臣の家に伝わった。妻、葵の上とその侍女たちは、二条の女はどこの誰かは知らないが、幼稚で失礼だと怒った。 葵の上は最高権力者の娘だから、源氏が自分をないがしろにすることを許さなかった。しかし自分より格下の女に嫉妬したら恥ずかしいと思っていたから、夫には何も言わなかった。そういう態度が、源氏は嫌だった。源氏は天皇の子だから、大臣の娘を特別扱いしなければならないとは、最初から思っていない。それに葵の上は自分の最初の妻で、政治的な関係もある。簡単に別れることができないと知っていた。だから源氏は安心して他の女のところへ行くのだ。それが、この夫婦の問題だった。 源氏があまり妻の所へ行かないことは、天皇にまで伝わった。 「左大臣が心配している。おまえの後ろ盾になってくれたのだ、その娘を大切にしなさい」 天皇は注意したが、源氏は畏まっただけで何も言わなかった。天皇は、源氏は左大臣の娘が好きじゃないのだと思った。 天皇は美女が好きで、宮中には美女がたくさんいた。源氏は彼女たちの誰とも噂にならなかったから、みんな不思議に思っていた。自分に自信がある女たちが誘っても、源氏は上手に断るだけだった。宮中に、賢くて美しいが年を取った侍女がいた。もう60歳に近かったが、いつも男の噂があった。源氏はどうしてこの女性、典侍が、いつまでも男好きなのか気になって、声をかけた。典侍は源氏が自分を誘っていると勘違いして、色っぽい返事をした。源氏はおかしかったが興味がわいて、ある晩、この女性と関係をもった。源氏はすぐ終わりにしたかったが、女は本気になった。宮中で他に誰もいないときに源氏を捕まえて「来てくれないから寂しい」などと言った。天皇がそれを偶然見てしまった。 「源氏は恋愛が嫌いだと思っていたが、そうでもなかったか」 それで、この不似合いなカップルは宮中の噂になった。頭中将もその噂を聞いた。いつも源氏に勝ちたいと思っている彼も典侍に興味がわいて、すぐに彼女の恋人の一人になった。気を付けて隠していたから、源氏は気が付かなかった。 ある晩、典侍が琵琶を弾いていた。それがとても上手で上品で、源氏はちょっと感動した。それで彼女の部屋へ行って、曲に合わせて歌を歌った。曲が終わったらすぐ戻りたかったが、それでは失礼だと思って少し会話した。しかし妙に盛り上がって、その晩は典侍の部屋で過ごした。 それを、頭中将が見ていた。二人が寝るまで待ってから、静かに典侍の部屋に入った。源氏はまたバカなことをしてしまったと後悔して、あまりよく寝ていなかったから、すぐ目が覚めた。 「典侍、今晩他の男が来ることを、あなたは知っていたの? ひどい人だ」と女に言って、自分の服を拾って屏風に隠れた。典侍はもちろん、頭中将が来ることを知らなかった。一人座って震えて中将を迎えた。中将は笑いたかったが我慢した。怒ったふりをして、大きい音をたてて刀を抜いた。「あなた、やめて」と典侍は中将に言った。 源氏は、服を着ないで逃げたらもっと恥ずかしい思って、開き直った。開き直って冷静になったら、相手の男が中将で、ふざけて刀を抜いたのだと気が付いた。それで源氏は屏風の陰から手を伸ばして中将の肘をつねった。中将は我慢できずに笑い出した。 「中将、本気で私を斬るつもりじゃないでしょう? ちょっと待って、今服を着る」 源氏が言うと、中将は源氏の服の袖を掴んで放さなかった。 「放して。放さないなら、君の服も脱がすよ」 源氏もふざけて中将の帯を外した。中将が抵抗したから、掴んでいた袖がちぎれた。 「源氏の君、騒いだら他の人が来て、君たちの関係をみんなが知ってしまうよ。いいの?」と中将が言うから、源氏は「噂になるのはそっちも同じでしょう。ずいぶん上手に隠していたね」と言い返した。それで二人で笑って、このことはお互い秘密にしましょうと話した。 次の朝、典侍は部屋に残っていた帯を源氏に届けた。しかし、その帯は頭中将の物だった。中将からは「朝になる前にこれを縫いつけたほうがいい」と書いた手紙と片袖が届いた。源氏は「あなたたちの結びつきがなくなっても、私のせいにしないでくださいね」と書いて、帯といっしょに中将へ送った。 その日は昼間の仕事中も、お互いに顔を見るたびに笑ってしまった。中将はそれから何度もこのことで源氏をからかった。 頭中将は、父が左大臣、母は前の天皇の娘、妹は源氏の妻だ。それで、ただ一人源氏と張り合うことができる人だった。 7月、藤壺の位が上がった。源氏の母は位が低くて権力も無かったから、源氏は皇太子になることができなかった。天皇はそのことを悔やんでいた。それで藤壺の子どもを絶対に皇太子にしたかった。皇太子の母はそれを知って、気分が悪かった。源氏は藤壺が自分からさらに遠くなった気がして、悲しかった。 若宮は成長するとますます源氏にそっくりになった。異母兄弟が似ていても不思議ではないから、源氏と藤壺の秘密に気が付く人はいなかった。源氏は光るように美しくて、若宮も同じように美しかった。人々は二人を「月と太陽のように似ている」と噂した。 ー----------つづく

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