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日本全国に伝わる 『瓜子姫と天邪鬼』の話を #やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。 この話は細部や結末にバリエーションが多く、非常に不幸な終わり方になるものもあります。 【音楽・効果音】 DOVA-SYNDROME様 https://dova-s.jp/ 音人様 https://on-jin.com/ 【イラスト】 illust AC様 https://www.ac-illust.com/ スクリプトーーーーーーーーーーーーーーーーー 昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。 ある日、お爺さんは畑で大きな瓜を見つけました。 お爺さんはその瓜を家へもって帰りました。おばあさんが包丁で切ろうとすると、瓜は自然に二つに割れました。 中に、可愛い赤ちゃんがいました。二人は喜んで、その赤ちゃんを大切に育てました。瓜から生まれた女の子ですから、名前は「瓜子姫」です。 瓜子姫は綺麗な娘になりました。機織りが上手で、いつも一人で機を織っていました。 お爺さんは毎日山へ芝刈りに行きます。お婆さんは川へ洗濯に行きます。二人は出かける前に、瓜子姫に言いました。 「この近くに、悪い鬼が住んでいます。名前は天邪鬼です。瓜子姫、お前が一人でいるとき、天邪鬼が来るかもしれない。絶対に、戸を開けてはいけませんよ」 ある日、いつものように瓜子姫が一人で機を織っていると、外から声が聞こえました。 「ごめんください、ごめんください。瓜子姫、瓜子姫」 瓜子姫は、知っている人かもしれないと思いました。しかし、お爺さんとお婆さんは、絶対に戸を開けてはいけないと言いました。 「どなたですか。私は戸を開けることができません」 「私はあなたの友達ですよ、一緒に遊びましょう。広く開けなくてもいいです。ちょっとだけ、指が入るだけ、開けてください」 瓜子姫は、指が入るだけだったら、大丈夫だと思いました。それで、少しだけ戸を開けました。 外にいる人は、戸の隙間から指を入れました。爪が長い、汚い指でした。 「いい子だね、瓜子姫。でも、指だけじゃ、一緒に遊ぶことができません。もう少し広く開けてください。手が入るくらい開けてください」 瓜子姫は、手が入るだけだったら、大丈夫だと思いました。それで、もう少しだけ広く戸を開けました。外の人は、隙間から手を入れました。 「いい子だね、瓜子姫。でも、まだ頭が入りませんよ。もう少しだけ、開けてください」 瓜子姫は困りましたが、閉めることもできませんから、もう少しだけ広く戸を開けました。外の人は、戸の隙間から頭を入れました。頭に角がありました。天邪鬼でした。 「いい子だね、瓜子姫。さあ、外で一緒に遊びましょう。裏山に、柿の木があります。知っていますか? とてもおいしい柿の実を、たくさん食べることができますよ」 「私は外へ出ることができません。お爺さんとお婆さんが、ダメだと言いました」 「お爺さんもお婆さんも、今はいませんよ。私と瓜子姫は、もう友達でしょう? さあ、一緒においしい柿を食べましょう」 瓜子姫は外へ出て、天邪鬼と一緒に裏山へ行きました。確かに、立派な柿の木がありました。天邪鬼はスルスルと柿の木に登りました。そして、柿を取って一人で食べました。 「瓜子姫。さあ、木に登ってください。美味しい柿ですよ」 瓜子姫は柿を食べたかったですから、上着を脱いで、一生懸命木に登りました。すると、天邪鬼は瓜子姫を柿の木に縛り付けてしまいました。 「なんて馬鹿な子だ」 天邪鬼は瓜子姫の上着を着て、家の中に入りました。 お爺さんとお婆さんが、家に帰りました。 「今帰りましたよ、瓜子姫。寂しかったでしょう」 天邪鬼は瓜子姫のふりをして、機を織っていました。 すると、外が急に騒がしくなりました。戸を開けると、侍がたくさんいました。 「ここに綺麗な娘がいると聞いた。美しい布を織る娘だと。お殿様が会いたいとおっしゃっている。今から一緒に来なさい」 お爺さんとお婆さんは喜んで、瓜子姫のふりをしている天邪鬼を駕籠に乗せました。 侍たちと駕籠が裏山を通りました。そのとき、烏が鳴きました。 「ああ、ああ、瓜子姫は木の上、可哀そう、可哀そう」 侍たちが木の上を見ると、瓜子姫がいました。 「ああ、ああ、駕籠の中は天邪鬼、天邪鬼」 天邪鬼は慌てて逃げました。しかし、すぐに侍が捕まえて、首を斬りました。 侍たちは瓜子姫を木から降ろしました。そして、瓜子姫は駕籠に乗ってお城へ行きました。お殿様は瓜子姫が好きになって、二人は結婚しました。それからは、お爺さんもお婆さんも、みんな幸せに暮らしました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおわり
