Summary
Keywords
Full Transcript
日本神話から、『神武東征』の部分をを #やさしい日本語 #EasyJapanese でリライトしました。 スクリプトーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アマテラスの孫、ニニギは、高天原から地上へ降りて、高千穂に住みました。それから三代つづけて、高千穂に住んでいましたが、四代目の伊波礼毘古は、兄、五瀬と相談して言いました。 「どこへ行ったら、地上世界を平和に治めることができるでしょうか」 「では、東へ行ってみましょう」 それで、二人は日向から船に乗って、東へ向かいました。 波が速い海峡で、亀に乗って釣りをしている人に会いました。伊波礼毘古はその人を呼んで、聞きました。 「あなたは誰ですか」 「私はこの国の神です」 「よかったら、私に仕えてくれませんか」 「いいですよ、仕えましょう」 その神は、伊波礼毘古たちの船に乗って、一緒に旅をしました。 さらに進んで、大阪湾で船を降りました。そこでは、登美毘古が軍を率いて待っていました。それで、伊波礼毘古たちは彼らと戦いました。兄、五瀬は、敵の矢に当たって怪我をしました。 「私たちは太陽の神の子孫だ。それなのに、太陽に向かって戦っていた。それがよくなかった。まず南へ行ってから、太陽を背にして戦いましょう」 それで、伊波礼毘古たちは南へ進みました。 紀国に着いたとき、五瀬は矢の怪我が悪化して、亡くなりました。 伊波礼毘古は兵を率いて、もっと南へ行きました。熊野で、大きい熊を見ました。熊は見えたり隠れたりしながら、伊波礼毘古たちについてきましたが、やがていなくなりました。そのころから、伊波礼毘古は急に体調が悪くなりました。伊波礼毘古だけじゃありません。兵士たちもみんな病気になりました。 そんな時、地元の高倉下という人が大きい太刀を持ってきました。それを見ると、伊波礼毘古の体調はすぐ良くなりました。 伊波礼毘古がその太刀を受け取ると、何もしないのに、熊は倒れました。それで、病気だった兵士たちもみんな元気になりました。 「これは不思議な太刀だ。高倉下、どうやってこの太刀を手に入れましたか」 伊波礼毘古が聞くと、高倉下はこたえました。 「私は不思議な夢を見ました。天照大御神と高御産巣日神が、建御雷に言いました。『地上世界が騒がしい。私の子孫たちが苦しんでいます。建御雷、地上はあなたが平定した国だから、あなたが様子を見てきてください』 すると、建御雷は言いました。『私が行かなくても大丈夫です。この太刀を地上に降ろしましょう。高倉下の倉に落としたらいいでしょう』 そして、建御雷は私に言いました。『高倉下、あなたがこの太刀を拾って、伊波礼毘古様に献上しなさい』 私は朝起きて、倉へ行きました。すると、本当に太刀がありました。それでこの太刀をこちらへ献上しにきました」 伊波礼毘古が太刀を見ると、高御産巣日神が太刀を通して言葉を伝えました。 「神の子、伊波礼毘古様。ここから先へは、まだ行ってはいけません。荒ぶる神がたくさんいます。そちらに八咫烏を遣わします。その八咫烏の導きに従ってください」 しばらくすると、八咫烏が飛んできました。伊波礼毘古たちは、八咫烏が飛ぶほうへ進みました。途中で、魚をとっていた神と、井戸のところにいた神と、尾がある神に会いました。 「よかったら、私に仕えてください」と言うと、みんな承知して、伊波礼毘古に仕えました。 宇多では、兄弟の神が武器を持って待ち構えていました。 伊波礼毘古が「あなたたちも、私に仕えてください」と言うと、兄は怒って、鏑矢で八咫烏を狙い射ちました。しかし、伊波礼毘古の兵の数が多かったから、すぐに「わかりました。仕えましょう」と噓をつきました。そして、屋敷の中に罠を仕掛けて、伊波礼毘古たちを招きました。 しかし弟が兄を裏切って、言いました。「兄は屋敷の中に罠を仕掛けています。屋敷に入ってはいけません」驚いた伊波礼毘古の家来が、兄に言いました。 「あなたが先に、屋敷に入りなさい。どのように伊波礼毘古様に仕えるのですか」太刀と矛をかまえて、矢で狙いながら、大きい声で言いましたから、兄は仕方なく先に屋敷に入りました。それで、自分が仕掛けた罠で死にました。 伊波礼毘古は、さらに進みました。たくさんの土蜘蛛が武器を持って待ち構えていましたが、伊波礼毘古たちはことごとく勝ちました。 このように、アマテラスの子孫、伊波礼毘古は、荒ぶる神を次々と説得して、地上世界を平定しました。それから、橿原宮に落ち着きました。 やがて伊波礼毘古は天皇に即位します。それが、初代天皇、神武です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおわり
