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This story is a part of the tale of the Heike. It is a very popular part about Nasu no Yoichi. Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/The_Tale_of_the_Heike 中学の古典でもよく出る平家物語『扇の的』の場面を、#やさしい日本語 #EasyJapanese にリライトしました。 【イラスト】 かわいいフリー素材集いらすとや https://www.irasutoya.com/ photoAC https://www.photo-ac.com/ IllustAC https://www.ac-illust.com/ パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集 https://publicdomainq.net 【効果音】 DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ 音人 https://on-jin.com/ スクリプト(動画の字幕と完全に一致するものではありません)---------- 永寿四年二月、源氏の大将源義経は、屋島にいる平家軍に、小勢で奇襲をかけました。しかし、すぐに勝つことができませんでした。夕方になって、休戦状態になりました。 海上の平家の軍から、小さい船が来ました。女の人が乗っています。舳先の棒の上に、扇があります。義経が「あれは何だ」と聞くと、部下が「射てみろという意味でしょう」と言いました。「射当てたら源氏に吉、外したら平家に吉」 義経は、源氏で一番弓が上手な、那須与一を呼びました。 午後六時ごろでした。北風が強くて、波も高いです。船は七十メートルくらい遠くにあって、上へ下へ動いて少しも止まりません。海の上では平氏の軍が、船に乗って、見ています。陸では源氏の軍が、馬に乗って、見ています。 与一は目を閉じて、祈りました。 (南八幡大菩薩、故郷の神々、お願いします。当たらなかったら、私は死にます。もう一度故郷へ帰ってもいいと思ったら、この矢を当ててください) 目を開けると、風が弱くなって、船も動いていませんでした。 与一は鏑矢を取って、弓につがえて、放ちました。 与一は背が低かったですが、矢はとても長くて、大きい音がしました。 鏑矢は、扇の要の近くに当たりました。矢は海へ落ちて、扇は空へと舞い上がりました。しばらく風に乗って、右へ左へ舞ってから、海へ落ちました。夕陽が映っている海に、白い波が立って、赤い日の丸が揺れています。 海では平氏が船を叩いて、陸では源氏が鎧を叩いてどよめきました。 船に乗っていた、五十歳くらいの男が、舞を舞いました。 源氏の伊勢野三郎義盛が与一に近づいて、義経の命令を伝えました。与一はまた、矢を射ました。矢は、舞っていた男の首に当たりました。男は海に落ちました。 平氏の軍は、静かになりました。 源氏の軍はまた、鎧を叩いてどよめきました。 「素晴らしい」と言う人もいましたが、「非常だ」と言う人もいました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおわり
