Summary
Keywords
Full Transcript
色々な作品で引用される「わらしべ長者」を #やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。 この話は、観音様から始まる「観音祈願型」と、嫁取り話の「三年味噌型」があるようです。 この動画は、外国人にも理解しやすい「三年味噌型」です。 おとわび様 https://otowabi.com/ 【イラスト】 いらすとや様 https://www.irasutoya.com/ イラストAC様 https://www.ac-illust.com/ スクリプトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー むかし、お金持ちの娘と、貧乏な男が恋に落ちました。 二人は結婚したかったですが、お金持ちのお父さんは許しませんでした。 男は、何度も何度も頼みました。それで、お父さんは困って言いました。 「ここに、藁が一本ある。この藁で千両稼ぐことができたら、娘との結婚を許してもいい」 それは無理だ。お父さんは、私が娘さんと結婚することを絶対に許さないのか…と男は思いました。 もらった藁を持って歩いていると、藁の先に蝶が止まりました。 「あのう、それ、もらってもいいですか」 赤ちゃんを背負った女の人が、男に言いました。 「この子はよくぐずります。今も、泣いていました。でも、それを見たら、すぐに笑いました。だから…」 「そうですか。いいですよ、どうぞ。かわいい赤ちゃんですね」 男は、蝶が止まっている藁を、赤ちゃんにあげました。赤ちゃんは喜びました。それで、お母さんも喜んで言いました。 「ありがとうございます。代わりに、この蓮の葉をあげます」 蓮の葉は大きいですから、日傘になります。男は喜んで、それをもらいました。 蓮の葉を持って歩いていると、しばらくして、雨が降り出しました。 お婆さんが、急いで歩いて来ました。傘を持っていませんから、濡れています。 「どうぞ。これ、使ってください」 男はお婆さんに蓮の葉をあげました。 「ありがとう。でも、あなたが濡れますよ」 「私はかまいません」 「やさしいですね。お礼に、味噌をもらってください」 お婆さんは、男に味噌をあげました。 味噌を持って歩いていると、しばらくして雨はやみました。 夕方になりました。もうすぐ夜になりますが、寝るところがありません。男は困りました。すると、近くの畑で働いていた女の人が言いました。 「道に迷いましたか。今晩、寝るところはありますか」 「いいえ。でも、大丈夫です。木の下ででも寝ますから」 「あらあら。じゃあ、私の家に泊まりませんか。貧乏ですが、屋根はありますよ」 それで、男はその人の家に泊めてもらいました。 次の朝、その人は朝ご飯にお粥を作ってくれました。 「味がなくて、ごめんなさいね。うちは貧乏で、味噌もありませんから」 「じゃ、この味噌、どうぞ」 男は一晩の宿と朝ご飯のお礼に、味噌をあげました。 女の人はとても喜びました。そして、男に剃刀をあげました。 「亡くなった夫のものです。私は使いませんから、どうぞ」 男は剃刀をもらって、その家を出ました。 しばらく行くと、川で浪人が釣りをしていました。髭が長い人でした。 「あのう、私は剃刀を持っています。どうぞ、使ってください」 浪人はその剃刀を借りて、髭も、髪も、全部剃りました。 「私は今日から僧侶になります。もう刀は要りません。すみませんが、この剃刀と刀を、交換してくれませんか」 それで、男は浪人に剃刀をあげて、刀をもらいました。 男が刀を持って歩いていると、大名の行列が通りました。男は刀を置いて、ひれ伏しました。 大名は男の刀を見て、すぐに気が付きました。それは、素晴らしい名刀でした。 「その刀を私にくれないか。代わりに、おまえに千両やろう」 男は千両箱をもらいました。 それで、その千両箱を持って、男はお金持ちの家に戻りました。 男が本当に藁一本で千両稼ぎましたから、お父さんは考えを変えました。 「意外に、才能がある男だな。よし、娘との結婚を許す」 それで、男はお金持ちの娘と結婚することができました。 男は一生懸命働いて、もっとお金持ちになって、愛する人と いっしょに幸せに暮らしました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーおわり
