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日本各地に伝わる「飴買い幽霊」を #やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。 中国南宋の怪談に似ているので、元ネタは中国ではないかと言われています。 スクリプトー-------------------- 昔ある町に、一軒の飴屋がありました。ある夜、店を閉めた後で戸を叩く音がしました。 「誰だ、こんな夜遅い時間に」 飴屋の主人は寝ていましたが、起きて戸を開けました。 白い着物を着た、青白い顔の女がいました。 「すみません。飴を一文、お願いします」 主人は何か変だと思いましたが、一文分の飴を女に売りました。 女は安心した顔をして、帰りました。 次の日、また夜遅い時間に、戸を叩く音がしました。また、あの白い着物の女でした。 「すみません。飴を一文、お願いします」 次の日も、その次の日も、その女は夜遅い時間に、一文銭を持って飴を買いに来ました。 6日目。その夜も、女は一文銭を主人に渡して、飴を買いました。しかし、悲しい顔でした。 主人は気になって、聞きました。 「どうしたんですか」 「もうお金がありません。あのう、飴をタダでもらうことは…」 「できませんよ、もちろん」 「そう…ですか。今までありがとうございました。さようなら」 そう言って女は帰りました。主人は、嫌な予感がしました。それで、こっそり女の後をつけました。 女は町はずれの墓地に入りました。そして新しい墓の前で、すうっと消えました。 飴屋の主人はびっくりして、慌てて寺へ行きました。 「和尚さん、和尚さん。幽霊だ、あの女は幽霊だった!」 和尚もびっくりして、いっしょに墓地へ行きました。 「この墓の前で、あの女は消えました」 「ああ、この墓は…」 和尚は、その新しい墓に葬られた人を思い出しました。 「この人は、お腹が大きい妊婦でした。寺の前で倒れていたから、私が葬ってあげました。6日前、三途の川の渡し賃の、六文銭といっしょに…」 そのとき、赤ちゃんの声が聞こえました。 「まさか…」 飴屋の主人と和尚は、急いで墓を掘り返しました。 棺桶の中には女の死体と、元気に泣いている赤ちゃんがいました。赤ちゃんは、飴屋の飴を握っていました。 女は棺桶の中で赤ちゃんを産んで、幽霊になっても赤ちゃんを世話していたのでした。 和尚は赤ちゃんを連れて帰って、寺で育てました。その子は大きくなって、立派な僧になりました。 ー--------------おわり
