Course Hive
Search

Welcome

Sign in or create your account

Continue with Google
or
Learn Japanese Through Story (N5): 三枚のお札/The Three Talismans
Play lesson

Learn Japanese Through Story - Learn Japanese Through Story (N5): 三枚のお札/The Three Talismans

4.0 (6)
41 learners

What you'll learn

This course includes

  • 23.5 hours of video
  • Certificate of completion
  • Access on mobile and TV

Summary

Full Transcript

東日本から北日本に伝わる民話「三枚のお札」を #やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。 【イラスト・写真】 いらすとや様  https://www.irasutoya.com/ イラストAC様  https://www.ac-illust.com/ 写真AC様  https://www.photo-ac.com/ 【効果音】 効果音ラボ様  https://soundeffect-lab.info/ 音人様  https://on-jin.com/ スクリプトー------------------- 昔、山奥の寺に和尚さんと小僧さんがいました。小僧さんは悪戯が大好きで、よく嘘を吐いて仕事をサボりますから、和尚さんは困っていました。 ある日、和尚さんは小僧さんに言いました。 「山で栗を拾ってきてください。栗ご飯をつくりましょう」 しかし、小僧さんは言いました。 「嫌です。栗ご飯は食べたいですが、山には、人を食べる山姥がいると聞きます。行きたくないです」 「日が暮れる前は大丈夫ですよ。でも念のために、お札を持って行ってください」 和尚さんは、霊力を込めたお札を三枚、小僧さんにあげました。 「これは、願いが叶うお札です。困った時、使ってください」 それで、小僧さんはそのお札を持って山へ行きました。 栗拾いは、思ったより楽しかったですから、小僧さんはあちこち歩いて栗を拾いました。それで、どんどん山奥へ入って、道がわからなくなりました。 「困ったなぁ。お寺へ帰る道がわからない。嫌だ、暗くなったら山姥が出るかもしれない」 小僧さんは泣きたくなりました。 あちこち歩いていると、家がありました。 「よかった。ここに一晩泊めてもらいましょう」 小僧さんが戸を叩くと、お婆さんが戸を開けました。 「道に迷いましたか。じゃ、ここで一晩休んでください。明日お寺まで送ってあげましょう」 「ありがとうございます」 お婆さんが親切だったから、小僧さんはホッとして、その家に入りました。 お婆さんはすぐに晩御飯を出してくれました。小僧さんは喜んでたくさん食べました。お腹がいっぱいになったら、とても眠くなりました。それで、小僧さんはすぐ寝ました。 夜中、小僧さんは変な音で目が覚めました。音がする方へ行くと、お婆さんが大きい包丁を研いでいました。その近くに、たくさんの人間の骨がありました。 「久しぶりの子どもだ。柔らかくて、おいしそうだ」 お婆さんは、山姥でした。 「ひっ!」小僧さんが悲鳴をあげると、山姥はお婆さんに戻って、こちらを見ました。 「どうしましたか」 「お、お手洗いへ…」 「そうですか。じゃ、体にこの縄を結んでから行ってください」 「縄…?」 小僧さんは怖かったですから、言われたとおりに縄を体に結びました。山姥は縄の端を持ってついてきました。 小僧さんはお手洗いに入ると、お札を一つ柱につけて、それに縄を結びました。 「お札さん、私の代わりに山姥に返事をしてください」 お札にそう言ってから、自分は窓から逃げました。 しばらくして、山姥が言いました。「遅い。まだか」 柱のお札が返事をしました。「まだです」 「まだか」「まだです」 「まだか」「まだまだです」 山姥はイライラして、縄を強く引きました。すると柱が折れて、お札と一緒にお手洗いから飛び出しました。 「小僧、逃げたな!」 山姥は小僧さんを追いかけました。山姥は速いですから、すぐ追いつきました。小僧さんはすぐ後ろにいる山姥を見て、悲鳴をあげました。 「お札さん、お願いします! 大きい川になってください!」 そう言って二枚目のお札を後ろに投げました。すると、山姥の前に大きい川が現れました。 「はっはっは! こんな川、全部飲むことができる」 山姥は川の水を全部飲みました。小僧さんは逃げましたが、またすぐに山姥が追いつきました。 小僧さんはすぐ後ろにいる山姥を見て、ゾッとしました。 「お札さん、お願いします! 山姥を火で包んでください」 そう言って三枚目のお札を投げました。すると今度は大きい火が現れて、山姥を包みました。 「はっはっは! ちょうどさっき飲んだ水がある」 山姥は口から水を吐いて、火を消しました。 「ああ、もうお札がない!」 小僧さんは走りました。寺が見えました。 「和尚さま、和尚さま! 助けてください!」 寺では和尚さんが餅を焼いてました。 「おや小僧さん、遅かったですね。どうしましたか」 「山姥が来ます。助けてください」 「ああ、小僧さんはよく嘘を吐いて仕事をサボります。これも噓かもしれない」 「嘘じゃありません! もう二度と嘘を吐きません! 助けてください」 「言いましたね。約束ですよ」 そう言うと、和尚さんは小僧さんを寺に入れて、壺の中に隠しました。 そのとき、山姥が戸を開けました。 「小僧はどこだ」 和尚さんは落ち着いていました。 「小僧? 知りませんね。どんな小僧ですか」 「嘘つき和尚。おまえを先に食べるぞ」 「それはかまいませんが、せっかく珍しいお客さんだ。あなたは術を使いますか。私は使いますよ。どうですか、どちらの術がすごいか、術比べをしませんか。あなたが勝ったら、小僧さんをあなたにあげてもいい」 「おまえも術を使う? おもしろい。私が勝つ」 山姥は、自分の術のほうが絶対すごいと思いました。和尚さんが言いました。 「私は大きくなったり小さくなったりすることができます。あなたはできますか」 「簡単だ」山姥はすぐに倍くらいに大きくなって、それから赤ちゃんくらい小さくなりました。「どうだ」 「すごいですね。でも私は、豆くらい小さくなることができますよ」 「豆くらい? 私もできる!」 山姥はすぐに豆くらい小さくなりました。 「どうだ、私のほうがすごい! 和尚、次はおまえの番だ」 「じゃ、見せましょう。私の一番すごい術は…」和尚さんは柔らかくなった餅を取って、豆くらい小さい山姥を餅で包みました。「山姥を食べる術です」 そう言って和尚さんは山姥を、餅と一緒に食べてしまいました。 「…和尚さま」 「なんですか」 「山姥は…?」 「山姥? なんのことですか。さあ小僧さん、こっちへ来て、一緒に餅を食べましょう」 それから山姥を見た人は、一人もいません。 ー------------------------おわり

Course Hive

Continue this lesson in the app

Install CourseHive on Android or iOS to keep learning while you move.

Related Courses

FAQs

Course Hive
Download CourseHive
Keep learning anywhere