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Konjaku Monogatarishū (今昔物語集, lit. Anthology of Tales from the Past), also known as the Konjaku Monogatari (今昔物語), is a Japanese collection of over one thousand tales written during the late Heian period (794–1185). The entire collection was originally contained in 31 volumes, of which 28 remain today.extent. 今昔物語より。女好きの僧が智りを得る話。 スクリプトー----------------- 昔、比叡山に遊び好きの若い僧がいました。お経を覚えたいと思いますが、いつも遊んでしまって、全然覚えることができません。でも、法輪寺の虚空蔵菩薩にだけは毎日お祈りしていました。 ある日、いつものように法輪寺でお祈りした後で、寺の人といろいろ話していて遅くなりました。比叡山に帰る途中で、夜になりました。大きい屋敷がありましたから、そこで一晩の宿をお願いしました。 屋敷の主人は、二十歳ぐらいの美女でした。僧は一目惚れしました。彼は我慢できなくなって、夜中に美女の部屋へ行きました。 もう寝ていると思いましたが、彼女は起きていました。そして、僧を叱りました。 「残念です。こんなことをする方だとは思いませんでした。私の夫は去年の春に亡くなったから、他の人を受け入れるのはかまいません。でも、あなたはお経も覚えることができないでしょう? お経は、そんなに難しいですか」 「いいえ、難しくはないです。頑張ったらすぐ覚えることができますが、つい遊んでしまって…」 「じゃあ、頑張ってください。すぐ比叡山に戻って、お経を覚えてください。それから、また来てくださいね」 朝になって、僧は急いで比叡山に帰りました。 僧は一生懸命お経を覚えました。二十日ぐらいで覚えることができましたから、急いで美女の屋敷へ行きました。しかし、美女はまた彼を叱りました。 「お経を覚えるのは、仏教の基本中の基本です。それができただけでは、私の相手にふさわしくありません。3年ぐらい勉強して、学僧になってください」 僧は急いで比叡山に帰りました。 それから3年、一生懸命勉強して、比叡山で一番の学僧になりました。彼はまた美女の屋敷へ行きました。美女は言いました。 「よく頑張りましたね。じゃ、本当に理解しているかどうか、私が質問します」 美女は僧に、仏教についてたくさん質問しました。だんだん難しくなって、普通の僧では答えられない質問になりました。彼はびっくりしましたが、完璧に答えることができました。質問が終わったときには、もう夜遅くなっていました。とても疲れましたから、僧はそのまま寝てしまいました。 目が覚めると、そこは野原でした。美女も屋敷も消えていました。僧は寒くて、怖くて、震えました。何か悪いものに化かされたと思いました。急いで法輪寺へ行って、虚空蔵菩薩にお祈りしました。すると、なぜかまた眠くなって寝てしまいました。 夢の中で、虚空蔵菩薩が言いました。 「怖がらなくてもいいですよ。悪いものに化かされたんじゃありません。私が化かしたんです。おまえは才能があるのに、全然勉強しなかった。全然頑張らないのに、私に毎日お願いしに来る。それで私は考えた。おまえは女好きだから、美女が言ったら頑張るでしょう。うまくいきましたね。さあ早く比叡山に帰って、もっと勉強してください。二度と怠けてはいけませんよ」 そこで、僧は目が覚めました。それから比叡山に帰って、もっとまじめに勉強しました。 ー--------------おわり
