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Learn Japanese Through The Tale of Genji (N5):源氏物語 2-2  帚木/#2-2, Bassia scoparia
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Learn Japanese Through Story - Learn Japanese Through The Tale of Genji (N5):源氏物語 2-2 帚木/#2-2, Bassia scoparia

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The Tale of Genji is said to be the oldest full-length novel in the world and was written over 1000 years ago. The author was a woman of lower nobility. 【主人公】光源氏(ひかる げんじ):帝と薄幸の更衣との間に生まれた皇子。3歳のときに母が亡くなり、母によく似た女御に恋心を覚える。成人するとすぐに父帝に皇籍から外されて、左大臣の娘と結婚させられる。しかし女御のことを慕うばかりで、なかなか妻を愛せないでいる。 [The the protagonist] Genji; Born to prince, he was three years old when his mother died, and he fall in love with one of the emperor's wives, who closely resembled his mother. As soon as he came of age, he is removed from the imperial family by his father empeor and made to marry the daughter of the left minister. However, he is unable to love with his wife, as he only yearns for the wife of his father. 【前回までのあらすじ】 源氏は妻とも左大臣家とも打ち解けず、ずっと宮中にいた。ある雨の晩、源氏は左大臣の息子である頭中将と、他の貴族たちと一緒に女性について話した。彼らは中流の女性との恋愛は面白いと言って、それぞれの経験談を語った。 Genji did not get familiar with either his wife or the Left Minister's family, and remained at court for a long time. One rainy night, Genji, together with the Left Minister's son, To-no-chujo, and other nobles, talked about women. They told him how interesting romance with middle-class women was, and shared their own experiences. Next Episode: 3, 空蝉 https://youtu.be/WFX6MKgaYrY Playlist: https://youtube.com/playlist?list=PLJov1NnDE_N8SsW5UKTXZUbll1QNLvsUU スクリプトー--------------------- 次の朝、源氏はあまり妻の家へ行かないのも悪いと思って、久しぶりに左大臣の屋敷へ行った。この家は上流の完璧な屋敷だ。妻、葵の上も完璧な女性で、ぜんぜん個性が見えない。源氏は少し物足りないと思った。やがて従者が来て、今日はこちらは方角が悪いと言った。この時代、その日運が悪い方角があって、みんなそれを避けなければならなかった。従者は続けて、紀伊守の屋敷が都合がいいと言った。連絡すると「今父の家族と一緒に住んでいて、手狭だからお世話できない」と紀伊守は言ったが、源氏は気にしないで、その屋敷へ行った。 紀伊守の屋敷は、とても趣味が良かった。源氏は昨日の晩の話を思い出して、これが同僚たちが勧めていた中流の、個性が見えて面白い人々の暮らしかと考えた。たしか紀伊守には若い独身の妹がいる。性格は良くないという噂だが、どの部屋にいるのだろう。源氏は耳を澄ませた。近くの部屋で女性の気配がする。開いている窓から、ひそひそと話す声が聞こえる。すぐに紀伊守がその部屋へ行って窓を閉めた。源氏は気になって、その部屋の近くへ行った。女と子どもの声がしている。よく似ているから、姉と弟かもしれない。 「あの方は若いときに結婚したから、隠れて他の女性のところへ通っているという噂だよ」と男の子の声が言った。源氏はビックリした。自分が藤壺を密かに愛していることをみんなが知っていて、こんなところでも噂になっているのだと思った。しかしよく聞くと、その話ではなかったから安心した。 「僕、顔を見たよ。噂通り、とても綺麗な人だった」 「そう。もう夜だから、私は見ることができないわね」 女のほうはあまり興味がない言い方だった。 「もう暗いから、僕は寝るよ」と弟は部屋を出た。 源氏は紀伊守を呼んで聞いた。「あの子は誰?」 「ああ、あれは私の継母の弟です。もともとは有力貴族の子でしたが、父親が急に亡くなりましてね。私の父とあの子の姉が結婚して、それでうちへ来たんです。姉は後宮に入る話もありましたが、身寄りが無くなって、ダメになりました。それで生活のために父と結婚したんですよ」 「ああ、その女性の話は帝から聞いたことがある。可哀そうな人だね。美人なの?」 「ええ、まあそれは...。私より若い綺麗な継母ですからね。息子の私があまり親しくしたくするのも気が引けますよ。好色な父で困ります」と紀伊守は言った。 源氏はその女性のことが気になった。みんなが寝て静かになっても、源氏は眠ることができなかった。さっき声がしていた部屋へ行って襖を引くと、すぐに開いた。鍵がかかっていなかった。中では女が一人寝ていた。女は人の気配を感じて、侍女が戻ってきたと思った。ところが目を開けると知らない男がいたから、ビックリした。 「怖がらないで。私はずっと前からあなたのことを想って、この機会を待っていました」と源氏は優しく言った。驚くほど美しい男がそう言ったから、女はすぐには何も言えなかった。ようやく「…人違いです」と言ったが、その声は小さかった。 「いいえ、人違いじゃありません。恋する人を間違えるはずがないでしょう。少しだけ、私の話を聞いてください」 そのとき「どうしましたか」と侍女が来た。しかしすぐに高貴な香りに気が付いた。部屋に誰がいるかわかって、おろおろした。 源氏は堂々と「明日の朝、迎えに来てください」と言って、侍女をさがらせた。 女の顔は青ざめて、額から汗が流れていた。源氏は可哀そうだと思ったが、説得できると考えた。しかし彼女はかたくなだった。 「私とあなたとでは身分が違います。あなたは、私のような卑しい女は 弄 んでもいいと思っているのですか。なんてひどい人...」 それを聞いて、源氏はちょっと反省した。しかし、ここで引き下がったら後悔すると思った。 「私は人々が噂するような浮気な男ではありません。初めてこんなに人を好きになったのです。身分の違いが何だと言うのですか。それほど私は、あなたに夢中なのです」 女は泣いた。「私がまだ結婚していないときにその言葉を聞いいたら、どんなに嬉しかったでしょう。でも、今の私は人妻です。もう恋はできません。帰ってください。私のことはもう忘れてください」 それでも源氏は一生懸命口説いたが女の考えは変わらなかった。 やがて外が明るくなった。源氏は焦った。 「私は今夜のことを忘れることはできません。これからもあなたに気持ちを伝えたい。どうやったら手紙を受け取ってくれますか」 女は答えなかった。しかし心は揺れていた。 若くて美しい源氏から一晩中情熱的に愛されたことは、正直嬉しかった。でもそれは正しくないことだ。身分が違う。なにより、自分は人妻だ。彼女は歳をとりすぎている夫を愛することができなかった。それで余計に、自分が夫に不満だからこんなに美しい夢を見ているのかもしれないと恐ろしくなった。 外で従者たちが何か言っている。侍女の気配もする。源氏はこれ以上この部屋にいることはできなかった。 「あなたに伝えたいことが、もっとたくさんあるのですが…」 諦めて部屋を出た。白くて細い月が、なぜか悲しそうに見えた。 それからしばらく、源氏は彼女のことだけを考えていた。どうやって手紙を届けたらいいか。そうだ、彼女の弟を自分の屋敷に呼んだらいい。そう考えて、源氏はすぐに彼女の弟、小君を、従者として雇った。小君は美しい源氏が自分を気に入ってくれたと喜んだ。 源氏は小君に、本当と嘘を混ぜて話した。弟はすっかり信じて、苦しい恋をしている源氏を可哀そうだと思い、姉がひどいことをしていると思った。源氏は姉への手紙を小君に渡した。小君がその手紙を持っていくと、女は呆れた。あの夜のことは秘密にしたかったが、源氏は弟に全部話してしまったのだ。なんて恥ずかしいことだ。弟は、返事をもらうまで源氏の屋敷へ戻ることができないと言いった。 「だったら、おまえは屋敷へ戻らなかったらいいでしょう。私は絶対に返事を書かないから」 結局いつも小君は姉の返事をもらうことができなかった。源氏ガッカリして、他の方法を考えた。 ある日、また方角が悪い日に今思いついたふりをして、また紀伊守の屋敷へ行った。その前に小君が姉に手紙を届けて、源氏が逢いに行くと知らせた。 女は嬉しかったが、恋人気取りで喜ぶことはできなかった。それで、侍女の部屋へひきこもった。小君は姉を探して、ようやく見つけると、怒って言った。「姉さん、どうして隠れているの。また僕が役立たずだと思われるじゃないか!」 「不倫の手伝いをするより、役立たずのほうがマシでしょ!」 姉は弟を叱った。弟は泣きそうになった。私のほうが泣きたいと姉は思った。自分の気持ちは、絶対に隠さなければならない。もう二度と源氏に逢わない。そうしたらきっと、彼はすぐに私のことなど忘れる。今源氏は私を身の程知らずの冷たい女だと思っているだろう。それでいい。とても悲しいけれど… 小君は姉のその態度を源氏に報告した。源氏は「もう自分が恥ずかしくなったよ」と、ため息を吐いた。「信濃にある帚木という木は、遠くから見たら確かにあるが、近くへ行ったら消えるという。私は箒木に恋をしているのだ。ああ、私が愛する人には心がないのだ。優しいおまえのほうがよっぽど可愛いよ」 源氏はそう言って小君をそばに寄せた。 ー-----------つづく

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