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長崎の民話「山伏と軽業師と医者」の話を、#やさしい日本語 #EasyJapanese でリライトしました。 【参考】 フジパン 民話の部屋 https://minwanoheya.jp/area/nagasaki_002/ スクリプトー----------- 昔、山伏と曲芸師と医者が同じ日に亡くなりました。3人はいっしょに閻魔様の前に行きました。閻魔様は、死んだ人が行くところを決める冥界の王です。 「今から、裁判をする」閻魔様はそう言って、まず山伏を見ました。 「おまえは生きていたとき、どんな仕事をしていた?」 「山伏です。お祈りをして、みんなの悩みを解決していました」 山伏が答えると、閻魔様は怒りました。「そうか。おまえは出鱈目なお祈りをして、何も知らない人から金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け。 次、おまえ。仕事は何だった?」 閻魔様は曲芸師に聞きました。 「曲芸師です。サーカスで曲芸を見せて、みんなを楽しませていました」 曲芸師が答えると、閻魔様はまた怒りました。 「おまえは人の目をごまかして金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け。次、おまえ、仕事は何だった?」 閻魔様は最後に医者に聞きました。 「医者です。病気の人たちを治していました」 医者が答えると、閻魔様はまた怒りました。 「おまえは治らない病人にたくさん薬を売って、金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け」 こうして閻魔様は3人を地獄へ落としました。 地獄では、お湯が煮立っていました。鬼たちが3人をお湯の釜の前に連れて行って、背中を押しました。すると山伏が言いました。 「心配ない。私はお湯を水に変えることができる。阿毘羅吽欠蘇婆訶...」 山伏が呪文を唱えると、煮立っていたお湯は、とてもぬるくなりました。 「ああ、ちょうどいい湯加減です」 「気持ちがいいですね」 3人はお湯に入ってくつろぎました。 鬼たちは困って、閻魔様に報告しました。 閻魔様は怒って、「それなら、針の山に連れて行け」と言いました。 鬼たちは3人を針の山へ連れて行って、背中を押しました。すると、今度は曲芸師が言いました。 「心配ない。私は綱渡りができます」 曲芸師はポケットからロープを出して、山伏と医者を肩に乗せました。そしてその針の山を、綱渡りで越えました。 鬼たちは困って、閻魔様に報告しました。閻魔様はもっと怒りました。 「それなら、私が3人を飲み込む。連れて来い」 鬼たちが3人を連れてくると、閻魔様は3人を口に入れて、飲み込みました。胃の中で医者が言いました。 「心配ない。私は体の中のことをよく知っています」 医者が体の中のいろいろなところを押したり引いたりすると、閻魔様は急に笑ったり泣いたりしました。 自分で止めることができませんから大変です。それで、とうとう閻魔様は3人を吐き出しました。 「こんなに悪い奴らは、地獄にはいらない。早く天国へ行け」 こうして3人は天国へ行くことができました。 ー-------------おわり
